私が今までとった資格で一番長く勉強して、一番苦労したのが簿記2級です。
前提として私はそこまで頭が良くありません。覚えるのに人一倍時間が掛かるので努力量でいつも補ってきました。
今回は凡人の私がどれくらいの期間勉強してどういう勉強法で簿記2級を合格したかをお伝え致します。
簿記2級を勉強することで、会社の数値が読めるようになり論理的思考能力も身に付いて頭が良くなります。
会社によっては昇級にも繋がるところもあります。
また、転職活動でも評価してくれる企業が数多くあります!
決して楽に取れる資格ではありませんが、それだけの価値があります。
どのくらいの期間勉強したの?
2021年5月後半〜2021年11月中旬までの約半年間です。
私は2020年2月に簿記3級を取得しました。
2020年6月に簿記2級の試験を受けても良かったのですが、職場で必要な資格がもう一つありました。
それが衛生管理者第2種です。
私は元々数字の勉強が苦手でした。
息抜きに得意な暗記系の勉強をしたかったので、簿記の勉強を休憩して衛生管理者第2種の勉強をすることにしたのです。
5月後半に試験が終わりそこから簿記2級の勉強を始めました。
簿記2級勉強計画
・6月末までに工業簿記の教科書問題を理解する
・7月末までに商業簿記の教科書問題を理解する
・8月末までに工業簿記、商業簿記の教科書問題を完璧に理解する
・9月末までに工業簿記総演習問題を理解するのと過去問を解きまくる
・10月末までに10回分の過去問を全て解き終わっている状態
・11月中旬の試験までに間違えた問題の復習をしまくる
1日何時間くらい勉強したの?
仕事のある日は1日最低1時間、休日は最低3時間は勉強するようにしていました。
仕事の関係で勉強出来ない日もありましたが、8月頃に勉強の進捗状況がよくないこと気づきペースを上げたのを覚えています。
1日最低何時間とか関係なく暇さえあれば、簿記2級の勉強をしていました。
8月からは毎日15分でも勉強時間が取れたら勉強するようなったと思います!
眠たい時は基本問題の復習をして、時間がない時は仕分け問題の見直しなど、その場の状況に合わせて臨機応変に勉強しましたね。
覚えの悪い私は何事も量で補うので、みなさんは無理しないでくださいね!
使用した教材
私は簿記3級を勉強した時もバブロフシリーズを使っていました。過去問はTAC式で過去10回分の過去問を掲載していて量をこなすには最適な教材です。
購入する際は最新の問題を買うようにしてくださいね!
毎年問題改定があるようで、新しい問題がちょっとずつ増えています!
使用した教材一覧
工業簿記
簿記2級難しかった内容
商業簿記
・連結会計(最後まで理解出来なかった)
・税効果会計(試験ギリギリにやっと理解出来た)
・銀行勘定調整表(教科書の解き方ではなく、自分の解き方を生み出した)
・満期保有目的債権(償却減価法や端数利息のコツを掴むのに苦労した)
工業簿記
・総合減価計算(仕損品の扱いを覚えるのに苦労した)
・直接原価計算(最後の方は得意問題になっていたけど)
・パーシャルプラン(最後の方は得意問題になっていたけど)
圧倒的に商業簿記の方が難しいです。
特に連結会計は応用問題が出た時に手も足も出ません笑
過去問の回答解説でも「この問題は捨てて、見直しに時間を使いましょう」と記載されていることもあります。
簿記2級に合格するための戦略
私が今回合格した第156回簿記2級はハズレ回と言われたくらい難しかったのです。
簿記2級が終わった後にツイッターでトレンドに上がるほどでした。
簿記2級は今回の試験はかなり難しかったと思います。第2問の有価証券と第3問連結会計(個別の決算と連結決算の両方)の量が多すぎて、死にそうになりました。第3問より第2問の方が解きやすいので、第2問の時間を使えたかどうかです。スピード勝負で時間との闘いでした。受験された方お疲れさまでした。
— パブロフくん@会計士・簿記アプリ (@pubboki) November 15, 2020
合格するための戦略1
工業簿記を完璧に理解する
私が前述で紹介した勉強計画は最初に工業簿記から取り組んでいます。
簿記2級は100点満点中70点以上で合格です。
100点の内40点を工業簿記が占めています。
工業簿記は難しい内容です。
しかし、商業簿記に比べるとそこまで難しい問題が出ません。
なので私は工業簿記を完璧に理解しようとして教科書とは別で総合問題を買って、取り組むことにしたのです。
商業簿記は教科書と過去問だけ取り組んだので、工業簿記を攻めにいってるのがわかります。
実際の私の点数をお見せします。
ギリギリ合格です笑
自己採点は74点だったのに笑
第4問、5問が工業簿記でどちらも満点です!
もし、完璧に理解していなかったら落ちてたでしょう笑
工業簿記は最初難しく感じますが、問題を解きまくっていると必ず慣れてきます。
商業簿記と比べると出題形式もある程度決まっているので、工業簿記を必ず理解するようにしましょう。
今回の第156回の問題も若干難しかったですが、第3問の連結会計に比べたら解けなくはないです。
工業簿記を理解することが、簿記2級合格するための1番の戦略です!
合格するための戦略2
問題を解く順番を決める
第156回簿記2級の場合
1問 仕分け問題
2問 ボリュームたっぷり有価証券問題
3問 ボリュームたっぷり連結会計
4問 工業簿記
5問 工業簿記(少し難しい)
簿記2級は時間との戦いです。時間配分が勝敗を握ります!
私が回答した順番が
1問→4問→5問→2問→3問です。
過去問を勉強していた時も、大体上記の順番で問題を解くようにしていました。
これは点数を狙える問題が1問、4問、5問にあることが多いからです。
前述した通り4問、5問は工業簿記が出題されます。1問は仕分け問題が出ます。
簿記2級は時間との戦いで、時間配分がかなり大切になります。(大事なので2回同じこと言っています笑)
なので、高得点を狙える問題を優先的に解くことで合格に近づきます。
時間配分を間違えると解ける問題が解けなかったと後悔することになるので、
試験が始まって最初の1分は問題の解く順番を決めましょう!
合格するための戦略3
第1問仕分け問題で高得点を狙う
簿記3級の時もそうでしたが、簿記は「仕分けに始まり仕分けに終わる」と言われているくらい仕分けが重要です。
仕分け問題が出来なかったら、当然第2問、第3問は解けないです。
第1問は難しい年もありますが、それでも10点以上は狙えます。
第1、4、5問で50点以上取れれば残り20点取れたら合格です。
合格するための戦略4
難しい問題は部分点狙いでいく
今回第2問(有価証券)第3問(連結会計)はボリュームが多くかなり難しかったです。
しかし、私は過去問を解きまくっていたら、あることに気づいていました。
それは、採点される仕分けが決まっている傾向にあることです。
例えば、連結会計の場合過去問をよく見てください!
『のれん』『土地』『売上原価』はほとんどの確率で採点に入っています。
これらは問題の仕分けが全部出来なくても、その部分の仕分けが解けたら回答することができます。
私は今回6点でしたが、おそらくこの3つが正解していたのでしょう笑
難しい問題が出ても、冷静に部分点で解ける問題を探してください!
必ず見つかります!
会場試験で気をつけること
一つだけあります。会場試験の場合計算用紙がA4の紙1枚だけしか配られません笑
試験会場によっては配られる可能性はありますが、私が紙を全て埋めてしまって「紙がほしい」と試験官に言いましたが試験官は「試験は一枚のみ」と言われました笑
仕方なく見直しが完了している仕分けを消しましたが、心の中で「いや一枚では足りんやろ」とツッコミました笑
2020年12月から始まったネット試験では自分で計算用紙を用意出来ますが、会場で受ける場合は気をつけてください。
まとめ
簿記2級は難しい資格です。
しかし、勉強をたくさんして戦略を練れば受かります。
私のように半年近く勉強する方はモチベーションを保つのが難しいと思います。
私も何回も挫折しそうになりました。
しかし、『仕事前の朝や休日は必ず勉強する』と決めてそれを習慣化してから歯磨きをする感覚で勉強に取り組むことが出来ました。
ノートも6冊以上端から端まで仕分けを書き込んでいます。
毎日勉強した時間や内容を記録して、試験前に見直して『これだけ勉強したから大丈夫』と自分に言い聞かせることもしました。
勉強する環境はそれぞれ違いますが、
勉強しない社会人がたくさんいる中、勉強をしている習慣があるのはすごいことです。
もし、簿記2級の勉強やそれ以外の勉強をしている方で、この記事を読んで励みになれば幸いです。