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フィットネス業界の倒産件数がコロナ禍で過去最高!元大手フィットネスクラブ社員が原因を分析

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カズ
カズ
どうもカズです!元大手フィットネスクラブの社員で、現在は渋谷のベンチャー企業で働く社会人4年目サラリーマンです!

※帝国データバンクのデータを基に記事を書きます。

私は元大手フィットネスクラブで社員として働いていました。

また、アルバイトでも別の大手フィットネスクラブを経験しているので、フィットネスクラブの売上の構造については詳しいです。

コロナ禍の中、クラブ店舗社員として時短要請や休業対応もしてきました。

私は自分で勉強をしてやりたいことが決まり、ベンチャー企業に転職をしましたが、

フィットネスが大好きなことに変わりありません。

フィットネス業界を離れた今でもジムに通っています。

無駄話はさておき本題に入ります笑

悲しい事実ですが、帝国データバンクのデータによると2020年度に発生したフィットネス(スポーツジム)事業者の倒産や廃業は累計で26件に上った。19年度の23件を上回って過去10年で最多、過去20年間ではリーマン・ショック直後で需要が大きく後退した08年度の29件に迫る勢いとなった。

私の働いていた大手フィットネスは、資金があるので倒産は免れました!

しかし、20221年度はどうなっているのかわかりません。

現状どこのフィットネスクラブも売上をつくために会費を値上げしなければならない状況です。

また、経費を抑えるために人件費や固定費などの費用も見直ししていると思います。

倒産件数も増えて赤字の企業も増えたフィットネスクラブですが、

原因はなんだと思いますか?

もちろん、売上が減ったという一言でまとめることが出来ます。

しかし、フィットネスクラブの事情を知っていれば、原因を追求することが出来ます。

今回は元大手フィットネスクラブの社員がフィットネス業界がコロナ禍で苦しんでいる理由についてお伝えします。

細かいことをお伝えしたいですが、フィットネス業界についてあまり詳しくない方のために向けて記事をわかりやすく執筆します!

フィットネス業界は素晴らしいです。

これから健康寿命を伸ばすためにもなくてはならない産業です。

今は一人の消費者になりましたが、なんとしてでも生き残って欲しいと心から思います。

眠っている会員が退会

グロ
グロ
眠っている会員?
カズ
カズ
フィットネスクラブの会員だけど、全くフィットネスクラブに来ていない人たちのことだよ!

実はどこのフィットネスクラブも会員登録はしているけど、全く来ていない方がたくさんいます。

フィットネスクラブは会員制の店舗が多く、店舗に行かなくても毎月会費が掛かります。

この眠っている会員さんが実は会員の2割はいます。
※店舗によると思いますが大体2,3割います!

しかし、コロナ禍になり退会、休会が増えて眠っている会員さん達も2020年度一気に退会しました。

例えば、会費単価が7,000円で退会数が300人だとすると

1ヶ月で200万円ほど売上が減ります。

眠っている会員さんも以外にも、コロナが不安で退会した方は数多くいます。

その点を考慮すると、1ヶ月あたり500万円〜1,000万円くらい売上が減った店舗もあると思います。

コナミ、セントラル、ルネサンスは全国に何十店舗もありますが、

一つの店舗でそれだけ売上が減ると何億と売上が減る計算になります。

おそらく、今後会員数が元に戻ることがないので、会費の値上げで対応している企業も多くあります。

   

実は経費がめっちゃかかる

フィットネスクラブの運営はめちゃくちゃ経費が掛かります。

中でも賃料がかなり大きな割合を占めます。

人件費や水光熱費、広告宣伝費はフィットネスクラブの三大経費と呼ばれ中でも人件費は大きな割合を占めています。

また、器具や設備のリース費用やシャンプーやティッシュなどの消耗品、修繕費、減価償却費などが挙げられます。

これらの経費を支払うためにまとまった売上をつくる必要があります。

しかし会員数の減少やイベントの実施不可など売上を作るのが難しくなっため、費用だけが掛かりました。

現状広告宣伝費や水光熱費を抑えたり、採用コストを下げたりして費用を抑えるようにしていますが、それでもフィットネスクラブは固定費や変動費もかなりかかります。

まとまった売上をつくることが大事になってきますが、2020年度はそれが出来なかったのです。

新規入会者減退会者数増加

広告宣伝費も予算が僅かしない状況で、新規入会者の増加は難しいのが現状です。

もちろん、内部から入会を促進するために紹介入会を強化している企業もあります。

しかし、私が働いていた企業では、それでも月に100名以上入会が当たり前だった月も20名ほどの入会に終わったこともあります。

フィットネスクラブは毎月退会者がいるので、退会者以上の入会者を確保する必要があります。

もちろん、入会したお客さんをやめさない工夫も必要ですが、新規入会者獲得も大事になってきます。

私の友人の働いてた企業のとある店舗では、2020年度の退会者数合計1000名ほど、新規入会者100名ちょっという話を聞きました。

マイナス900人です!!

おそらく、そのような店舗が多いと思います。

新規入会者を獲得できないクラブは、退会者数だけ増えてどんどん売上が減っています。

【Myprotein】 

フィットネスクラブの将来

細かい理由をまだまだ書きたいですが、少し悲しくなってきたので

ここで未来のフィットネスクラブについて明るい兆しをお伝えします。

私が働いていた店舗ではコロナ禍で退会者数はかなり増えました。

しかし、「また落ち着いたら、戻ってきたい」というお客様もたくさんいました。

もしかすると、また戻ってくるお客様が多くいるかもしれません。

そのためフィットネスクラブは感染対策を徹底的に実施しております。

既存のお客様や新規のお客様の安心して通ってもらうようにしています。

また、リモートワークが増えた昨今では、運動不足による体重増加や筋肉低下で運動の重要性を改めて再認識している方が多くいます。

私の働いてた店舗でも、

家にいることが多くストレスを感じるようになったお客様

運動不足でダイエットしたい

身体を動かしたい

と20201年3月頃からこのようなお客様も増えてきました。

運動は私たちの健康に密接に繋がっています!

家にいることが多く、鬱気味になった人がいるというニュースも目にしました。

もちろん、コミュニケーションが少なくなったことも原因だと思いますが、

ジムで運動することで鬱の予防が出来ると研究結果もあります。

それくらい運動は素晴らしいことなのです。

フィットネス産業は私たちの健康になくてはならない存在です。

私は社員から消費者になりましたが、フィットネス産業の成長を外から応援しています。

自分達の健康は一生大切にしないといけません!

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